新しい自分に変わるための「自信の育て方」

30代で変われた私の気づきとキャリアチェンジ。元ゲームプランナーのプロカウンセラーが変わるキッカケをつくります。

【作品紹介】『モモ』~効率さを求めると時間の価値を失う?

ご無沙汰しています。。。

仕事が忙しくてブログお休みしていました。

心配してくれた方、ありがとうございました!

ペースは落ちますが、少しずつ復活していきます。

 

 

無駄をなくして、利益を多くする。

多くの企業が望んでいることかもしれません。

 

私も以前サラリーマンをしていた時に

特に方法は提示されずに上司から言われました。

「もっと効率よく仕事しろ!」って。

 

無駄を省いて、利益に繋がる役立つことだけを行う。

それは確かに企業を維持するためには必要な事かもしれません。

でも、それにより会社はピリピリして

社員は消耗し、私含めて精神的疾患にかかり働けなくなる人も増えました。

 

 

あなたは、同じように自分自身に対して

「無駄なことはするな!」

「もっと将来に繋がる役立つことをしろ!」

と1分1秒と時間に追われ、自分に強く訴えていませんか?

 

では、無駄な時間って何なのか。

時間の価値ってどこにあるのか。

そんなことを考えさせられる物語を紹介します。

 

モモ

 

価値ある時間を取り戻すため時間泥棒に立ち向かう少女の物語

先日まで見ていたドラマ『35歳の少女』

個人的に毎週とても楽しみにしていました。

このドラマで何度も出てきたのが名作『モモ』の話。

 

私も昔読みましたが、ふと思い出して読み返してみました。

 

ただ人の話を聞くだけで、悩みを解消させてくれる不思議な少女モモ。周りにはいつも多くの大人や子供が集まっていました。しかし、いつの間にか街の人達は時間に追われ、落ち着きを失い、世間話などする暇もなく時間に追われる生活をするようになっていたのです。そんな街にしていった時間泥棒達に気付いたモモが、時間を取り戻すために動き出す。そんなお話です。

 

 

例えば、こんな話があります。 

時間泥棒は、理髪師にこんな言葉を投げかけます。

「あなたは はさみと、おしゃべりと、せっけんのあわとに、あなたの人生を浪費しておいでだ。……(略)……もしもちゃんとしたくらしをする時間のゆとりがあったら、いまとはぜんぜんちがう人間になっていたでしょうにね。ようするにあなたがひつようとしているのは時間だ。そうでしょう?」

 

そして、無駄な時間をなくすことを提案します。

8時間の睡眠時間、仕事に必要な時間、三度の食事の時間、耳の聞こえない高齢の母を世話している時間、友達と話したり、本を読んだり、……そんな何の役にも立たない時間をあなたは浪費している!と論破していきます。そして、時間を倹約するようにと訴えるのです。

 

そして、時間の倹約は簡単だと教えます。

仕事をさっさと終えて、無駄なおしゃべりもやめて、母との時間も半分にする、好きな人を考える時間もなくす、そうやって時間を倹約すればいいと……

「時間節約こそ幸福への道!」だと訴えるのです。

 

そうやって多くの人に訴え、街には、

「時間は貴重だー無駄にするな!」

「時は金なりー節約せよ!」

そんな標語がいっぱい掲げられました。

 

 

でも、この標語通りに生きていてもみな幸せそうには見えません。

幸せのために無駄な時間を減らしたはずなのに、

さらに時間に追われて時間の奴隷になっていく。

生きる目的が、時間を減らすことになっていくのです。

 

まさに現代社会を表しているようで

本当に考えさせられる物語でした。 

 

 

  

キャリアカウンセラーの視点

学生時代、名作というから読んでみた程度でしたが、

読み返すと、すごく今の時代を反映している内容で驚きでした。

 

物語の中で、街の人は、

無駄な時間を省き、効率よく働くようになります。

でも、それにより多くの人が仕事の誇りも失っていきます。

「お金がたまったら、俺は自分の仕事におさらばさ」と。

 

また、モモが街の人の時間を取り戻そうとするのを妨害するために、時間泥棒は、これで遊べばいいとモモに人形を渡します。

2,3日して飽きたら、他のもので遊べばいいと人形で遊べる様々な日用品やアクセリー等も渡します。さらに、他の人形もいっぱい渡します。退屈しても心配ない。また新たなものを買えばいいんだって。  

 

 

こういう話を読んで感じました。

・ゲームや読書をして、これって無駄な時間かなって考えていること。

・子供と過ごしていて、何かもっと子供にとって役立つ時間にしないといけないと考えていること。

・何か買っても、ダメなら新しいのを買えばいいと安易に考えて、それを深く味わおうと真剣に取り組んでいないこと。

……

 

 

これは無駄でないか?

これは将来役立つのか?

そんな視点ばかりで今を味わえていない。

そういう自分がいることに気付かされました。 

 

 

そこで最近、TVを見ながらでなく、

ご飯を食べることに集中して

ご飯や野菜を目を閉じて味わう。

そんな時間もつくってみました。

 

「食べる」って五感をフルに使います。

視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚。

 

「あっ、お米ってこんな味なんだ。」

一粒一粒が違っていて、ほのかに香るゆげ、かむことでる様々な音、舌触り、ほのかな甘み。そんなことに久しぶりに気付かされました。

 

 

時間の節約はしない方がいいということではありません。

時間の節約は、元々、幸せを味わう目的のための手段でしかなかったのに、手段がいつの間にか目的になってしまうこともあるってことです。

 

片付けや断捨離なんかも同じ。

片付けしようと夫婦でケンカしていませんか?

 

今はお金を稼がないとと仕事をふんばって

家族との時間を犠牲にしすぎていませんか?

 

 

幸せ、楽しいってどんな時でしょう。

私は、この2つなのかなって考えています。

①集中して味わい心が動くこと

②自分の成長を実感できること

 

感動する映画に出会えると、幸せを感じます。

何かがんばって乗り越えた時に、幸せを感じます。

 

 

無駄を省いて効率を求めてしまい

大きな視点を見失ってしまっていること。

この社会にいっぱいあると思いませんか?

農薬、原発社会福祉、格差や差別、……

 

社会の優しさが薄くなってきた今だからこそ、多くの人に見てもらいたいです。

それぞれ時間の価値は違うでしょう。

 

自分にとって価値のある時間って何でしょう?

今に集中して味わい、自分の成長を感じられていますか?

 

興味を持ってくれた方は、ぜひ見てみてくださいね。 

 

↓ 興味ある方はぜひ読んで見てね! 

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映画もあるよ。著者も出演しています。

私は小説の方が好きだけど、わかりやすく表現しています。

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