新しい自分に変わるための「自信の育て方」

30代で変われた私の気づきとキャリアチェンジ。元ゲームプランナーのプロカウンセラーが変わるキッカケをつくります。

中高年の孤立問題について感じたこと(川崎殺傷事件)

マザー・テレサさんは、こんな言葉を残しています。

 

マザー・テレサ 豊かな国では、 パンのために人が死ぬことはないでしょうが、さびしさのために人がおおぜい死ぬことでしょう

 

まさに、この言葉通りの悲しい事件が

立て続けに報道されているように感じます。

 

私は、相談職を通して困窮者から経営者まで

様々な方の人生に触れてきましたが、

人の根本的な悩みは「孤立」にあるように感じます。

 

あなたは、寂しさを感じることはありませんか?

 

人と心からの繋がりを感じ切れていない

誰からも認めて貰えず、助けて貰えない

そんな孤立した感覚を感じることは、誰でもあるんじゃないかな。

 

そんな孤立してしまう社会を

少しでも優しい世界に変えていくための

「迷い」と「決断」について書いていきます。

 

「孤立」はどこにでもある

家族がいても、友人がいっぱいいても、

私達は、「孤立」や「孤独」を感じます。

 

実際に、以前、私が開催した対話会の中で、

こんなことを聞いたことがあります。

 

「この中で、集団の中で孤独を感じる人、手を上げてください。」

その結果11人中、10人が手を上げてくれました。

私自身もよく孤独を感じるので、他の人も同じなんだなと、なんだか安心感を感じたこといまだに覚えています。

 

 

私達は、集団の中で人にあわせます。

それは、もちろん悪いことではありません。

でも、人にあわせすぎると自分自身の心を犠牲にしてしまうこともあります。

 

それが自分を見失うことにつながります。

 

本当の自分、本音を押し殺して人に合わすぎて

自分が大切にしていたことって何だろう?って

自分がわからなくなってくるのです。

 

 

アナと雪の女王に共感した人が多かったのも

人と違っていても、ありのままの自分でいたい。

そんな気持ちの表れなのかなとも感じます。

 

 

  

孤立する人が感じる「迷い」

中高年の孤立に対する問題が、

社会の大きな問題になってきています。

 

私は、何十年も働くことができなかった方、

ホームレス経験が十年以上ある方等

長期間、仕事から離れていた方の相談を受けていました。

 

一旦、「引きこもり」に近い状態など

社会から離れた生活を送ってしまうと、

仕事をすることに対する恐怖感は半端ないです。

 

仕事を探すこと、履歴書を書くこと、

それだけでも過去の自分と向き合う必要があります。

そんなこと考えること自体が、大きな恐怖となります。

 


また、企業の理解が低いのも現状です。

今、とても真面目に生きているのに、

昔、刑罰を受けていたことが知られただけで

仕事を辞めさせられる人も実際にいます。

 

働いてない期間が長い、今困窮している。

その事実だけで、今のその人自身も見ずに、

人を判断する企業もまだまだ多いようにも感じます。

 

本人達も苦しい中で勇気を出しているのに、

受け皿がまだまだ少ないし、社会の認識も不足しているように感じます。

 

 

だから、当事者の方達はすごく迷う。

社会に再チャレンジするのか、苦しい現状を維持するのか。

 

せっかく勇気を出して、変わろうとしても

どうせ無理だって、やっぱり無理なんだって諦めざるを得ない。

そして、自暴自棄になってしまうのではないかと感じます。

 

 

ここで書きたかったのは、

中高年の孤立は、本人だけの問題ではなく

私達が選んできた社会の問題でもあるということ。

単純な他人事の話なんかじゃないってこと。

  

そして、

社会活動から離れている期間が長くなるほど、

さらに社会復帰するのが難しくなってしまうのが現状なのです。

 

 

 

私達自身ができる「決断」

そんな社会から離れて孤立した状態から

社会復帰や、新しい自分にチャレンジしていける人達もいます。

 

そのために必要な要素が、

格好悪い自分でも認めてくれる人

本音を話しても自分を許してくれる人

自分を応援してくれてる人

そんな存在なのかなと思います。

 

 

そんな人が身近にいると、

人は孤立しないで済むし、新しい自分になれます。

 

でも、そういう人が自分の周りにいます。

と自信を持って言える人も少ないんじゃないでしょうか。

 

 

自分一人で立っているのでなく、支えてくれる人が確かにいる。

うまくいかない自分でも許してくれて認めてくれる。

そんな感覚が、人の大きな支えになります。

 

だから、孤立した中高年の支えになっていこう。

と言いたいのではなく、

これから孤立する人を少しでも減らしていけないかって思うのです。

 

 

まずは、

あなたの周りにいる人の支えになって欲しいです。

 

身近な人の話を真剣に聴くこと。

自分と違う価値観でも受け容れること。

何か力になれることはある?と声をかけること。

身近な人に、そんなことができていますか。

 

 

例えば、

家族や友人の声掛けに対して、

スマホをいじるのをやめて目を向けて話を聴いてますか?

 

キッチンで子供から声をかけられた時に

料理しながら背中で子供と話していませんか?

 


こんな忙しいご時世に

相手のために時間をつくること

相手の話を真剣に聞くことって簡単じゃありません。

 

でも、だからこそ

今日は、相手の話を聴こう!と決めること

何かあったら力になるよ!と気をつかうこと

相手のチャレンジを無条件で応援すること

ここにとても価値が生まれます。

  

自分自身の孤立を防ぐため、

新しい自分になっていくためにも、

まずは自分自身がそんな人を支えられる存在になれればいい。

 

 

ふと生活をしている時に、

相手の話を真剣に聴けていないな。。。

そう感じた時こそ、その人の話に集中してみてください。

 

私もまだまだ修行中です。

パソコンを使い、家で仕事をしている時に、

そのまま子供の話を聞いてしまうこともあります。

 

でもね。

ふと、そんな「ながら聞き」をしている自分に気づく時があります。

その時に「決断」します。

 

一旦、仕事を辞めて子供の話を真剣に聴こうって。

パソコンを一旦閉じて、「詳しく話を聴かせて」って対応できることもあります。

 

 

毎回でなくてもいい。

ふと、「あっ、真剣に相手と向き合っていないな」

まずは、そんな自分に気づくこと。

 

そして、自分のためでなく、

相手のための時間を過ごすために

相手の話を真剣に聴く「決断」をすること。

 

そんな身近な小さな「決断」の連続こそが、

人の根本的な悩みとなる「孤立」を減らしていける。

世界をもっと優しくできる。

そんな気がします。

   



お読み頂き、ありがとうございました。
なおき (「初めまして」と「問い合わせ」

今日のまとめ
・中高年の引きこもりや孤立は、個人だけでなく社会の問題でもある
・孤立問題は、誰にでもある。まずは、周りの人の話を真剣に聴こう

 

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